「内航海運新聞」ニューストピックス

平成14年(2002年)1月7日付け 第1730号 
【1面】 新たな創造へ英知結集を
  
正念場迎えた内航の改革
  重要課題は更なる減船
「明るい将来像をめざそう」
  
日本内航海運組合総連合会会長 小谷道彦氏
【2〜6面】 《新春座談会》荷主、船社、船員は『内航海運再生
 で今、 何が求められているのか』

  
生き残れる内航物流への構築を
  キーワードは良質な船員の確保

  
【座談会出席者】
   
岡村格五・日石三菱取締役物流部長
   武藤直樹・住友金属工業鉄鋼業務部専任部長
   青山東男・太平洋セメントセメント営業本部物流部部長
   小谷道彦・日本内航海運組合総連合会会長
   立石信義・全国内航タンカー海運組合会長
   井出本榮・全日本海員組合組合長

  
岡村「石油業界は実質4グループに」
   
米同時多発テロなどで消費マインド冷え込む
  
武藤「セメント業界は実質3社で80%のシェア」
  
 国内需要の激減で市場の安定化進まず
  
青山「鉄鋼業界は国際競争力で形勢は不利に」
   
国内需要も大幅に減少へ
  
岡村「石油価格はコスト割れ状態」
   
驚異的なセルフサービスの普及
  
小谷「内航は約1千隻の減船で構造改革」
   
減船効果は未だ現われず
  
立石「危険なモラルハザードが表面化」
   
栄養失調・がん・心臓病に冒される
  
井出本「労働の再生産が可能な対応を」
   
若年者採用減で船員不足は必至
  
大量減船も効果出ず!その要因は?
  低運賃・用船料の実態と影響
  新世紀型内航のあり方とビジョン
  安全問題から船員の質が求められる
  魅力ある船員像の構築への改善策は
  内航海運への今後の役割と期待
【7〜10面】 《オーナー100社に本紙がアンケート調査》
  
内航海運事業者に構造改革の中で展望を聞く
  不況から脱出できない内航

   景気回復は秋以降が7割強
   内航市況、秋までの回復期待は2割のみ
   用船料は下げられたが約6割
   採算に合わず経営は窮状が75%
   14年度の用船料、これ以上は下げられないが5割超
   用船料下落防止策、更なる減船の促進が5割も
   船腹の需給状況、未だに船腹過剰が約90%
   暫定措置事業は10年以上続くが6割
   任意ISM認証取得は24%
   内航ビジョン、苦境に追われ夢持てずが大半
   船員不足でパニックは必ず起こるが75%
【11〜12面】 《座談会》中国地方の内航船主の悲痛な叫び
  
暫定措置事業、低用船料問題の対応策を強く訴える
  オーナー経済は極限状態

  
【座談会出席者】
   
川端光則・川端海運社長
   垰野廣文・たをの海運社長
   東谷正樹・東栄汽船専務
   花房正暢・花房汽船社長
   中須賀正為・広 汽船社長
   杉浦賢治・双葉商会社長

  
用船料の現状−昨年は約6%の値下げに
  金融機関に製紙の判断権!
  運輸事業団は硬直的対応で未収金増大
  更なる減船推進が必要
  モーダルシフト船は小型船分野に多大な影響
  引当営業権の補償を履行せよ
  交付金単価は安定的維持を
2002年新春を迎えて
  
「情報・環境で物流改革へ」
   橋元雅司・日本物流団体連合会会長
  
「環境保全活動を推進」
   崎永保英・日本船主協会会長
【13面】 内航海運組合代表の新年あいさつ
  
「モーダルシフト推進で活性化を」
   吉田啓一・内航大型船輸送海運組合会長
  
「暫定措置事業の円滑化が最大問題」
   四宮 勲・全国海運組合連合会会長
  
「内航も自己責任時代に突入」
   立石信義・全国内航タンカー海運組合会長
  
「船腹需給の適正化が不可欠」
   三井田樹彦・全国内航輸送海運組合会長
【14〜15面】 関連団体首脳の新年あいさつ
 
 「今後とも内航の発展で支援」
   
相原 力・運輸施設整備事業団理事長
 
 「共通の課題を解決し明るい展望開きたい」
   
井出本榮・全日本海員組合組合長
  
「構造改革の成果挙げ明るい未来を築こう」
   
入谷泰生・日本長距離フェリー協会会長
  
「共有制度の維持・発展で内航の近代化を図ろう」
   
雑喉平三郎・船舶整備共有船主協会会長
  
「高度技術の継承者育成と環境・情報化などに対応」
   
三輪善雄・日本中小型造船工業会会長
  
「アクションプラン策定で業界内の連携協調を図る」
   
山岡淳男・日本舶用工業会会長
  
「海洋環境保全に尽力の内航海運の将来に期待」
   
友國八郎・日本海難防止協会会長
  
「慰霊と遺児援護の充実は働く船員に誇りを与える」
   
相浦紀一郎・日本殉職船員顕彰会会長
新たな希望と抱負を年男に聞く
  
「天馬空を駆ける躍動感ある年に」
   
菊間 邁・旭タンカー社長
  
「壬午の馬力を借りてこの時勢を乗り切る」
   
斎藤宣博・極東燃料輸送社長
  
「還暦の節目迎え覚悟新たに臨む」
   
河上尚義・トクヤマロジスティクス社長
【16面】 中小造船業の将来像を探る−柿島勝・公認会計士
  
明日を開くために法規制度の見直しを
   
大手造船=1千万トンの大台受注で活況
   内航造船=長期不況で建造意欲は減退
   修繕船=修繕費払えず海難増を懸念
   小型外航船=前年度上回る赤字受注

    
内航RORO船建造も一段落か
   
内航船=大型タンカーの需要増か
    
年間総量で60隻程度の低調続く
【17面】 ・船員教育3機関の即戦力化への取り組みで説明
  
国土交通省の第3回船員即戦力化等検討委員会
  次回(2月5日)に事務局からまとめ案を提示
「このひとに聞く」−内航物流の空洞化を懸念
  
中田友幸・ダウ・ケミカル日本ロジステック事業部部長
・琉球海運と近海郵船が東京/大阪/那覇航路で提携
  
スペース交換方式で週3便サービス
・瀬戸内船主の訴え「違法はしけが横行」
  
当局や内航総連での取り締まりを要望
・有村産業の再生計画案3月まで提出を延期
 
 特定企業などに新株引き受けを要請
・日鐵物流が日鐵流通センターと合併
  
新日鐵千葉鋼材ヤードの設備も譲り受け
【18面】 ・全海運とタンカー組合の船主部会が危機突破大会を検討
  
優越的地位濫用などを国会議員に訴えへ
  運賃・用船料の下落で実態説明
・日通総研の2002年度経済と貨物輸送見通し
  
内航海運は前年度比1.3%の減少
  総輸送量は15年ぶりに60億トン割れ
・運輸事業団の船舶部門14年度予算案が内示決定
  
内航貨物船は事業計画280億円に
  分担割合の見直しなどを図る
・日生町信用農協の不良債権処理が進む
  
ジャパン・シッピング・サービスを委託窓口に1隻約1億円強で
・10〜12月期の内航燃料油価格交渉が決着
  
A重油で2600円下がり34800円
・12月期建造等公募に1隻が追加申請
・田渕海運人事異動(12月14日)